ここ1年、遺影写真の撮影をする機会が多いのですが、
少し思ったことがあったのでここに書かせていただきます。
ある時ふと思いました。
自分の両親や親戚の、遺影写真に使えるようなきちんとした写真がないな…と。
でも、「遺影写真撮ろうよ!」なんて言いたくありません。
私の知る限りでは、幸い両親共にまだ大きな病気もなく、元気です。
そんなことを伝えたら誤解を招くことにもなります。
それに、病気をしてから「ちょっと写真撮ろうよ」と言って
カメラできちんと撮るなんて、死ぬ準備をしているようでもっと心が苦しいです。
本当はそんなことより、早く元気になって!!と応援して励ましたいところです。
では、いつどうやって撮るのか?
元気なうちに、きちんとした正面の、その上笑顔の良い写真。
それも、できれば数年に一度撮って更新していきたい。
この条件を満たす機会は、「節目の家族写真」です。
結婚式の前撮り、結婚式当日、誰かの成人式、七五三、お宮参り、
銀婚式や金婚式、引っ越したタイミングでも良いかもしれません。
とにかく、何か節目のようなタイミング・イベントです。
何でもそうですが、機会はあっても主役の写真ばかりで、
家族全員での写真は中々撮らないものです。
でも、この時が一番良いタイミングなのです。
縁起が良い日に遺影のことなんて考えたくないかもしれませんが、
「遺影の写真を撮る」ではなく、
「(遺影にも使えるように)記念に家族写真を遺す」です。
いざというときに写真がないと気づく方が寂しかったり、悲しかったりします。
いつでも撮れる時代だからこそ、中々撮らない時代でもあります。
みなさん、家族写真はとても大切です。
ぜひ何かの機会に、何回でも良いものですので、
何度も何度も撮ってみてください。
絶対に後に「良かった!」と思えるはずです。
余談ですが、金婚式などの先ほど一部例に出した「結婚記念日」は、
皆さんが思うより意外にたくさんあります。
結婚1周年・・・紙婚式
結婚2周年・・・綿婚式・藁婚式
結婚3周年・・・革(皮)婚式
結婚4周年・・・花婚式・書籍婚式
結婚5周年・・・木婚式
結婚6周年・・・鉄婚式
結婚7周年・・・銅婚式
結婚8周年・・・ゴム婚式・青銅婚式・電気器具婚式
結婚9周年・・・陶器婚式
結婚10周年・・・錫婚式・アルミ婚式
結婚11周年・・・鋼鉄婚式
結婚12周年・・・絹婚式・亜麻婚式
結婚13周年・・・レース婚式
結婚14周年・・・象牙婚式
結婚15周年・・・水晶婚式
結婚20周年・・・磁器婚式
結婚25周年・・・銀婚式
結婚30周年・・・真珠婚式
結婚35周年・・・珊瑚婚式・翡翠婚式
結婚40周年・・・ルビー婚式
結婚45周年・・・サファイア婚式
結婚50周年・・・金婚式
結婚55周年・・・エメラルド婚式
結婚60周年・・・ダイヤモンド婚式
結婚65周年・・・碧玉婚式・ブルースターサファイア婚式
結婚70周年・・・プラチナ婚式
結婚75周年・・・ダイヤモンド金婚式
結婚80周年・・・樫婚式・オーク婚式
15周年までは毎年あるのですね!!
もちろん、それぞれに意味やお祝いの品があるので、
気になった方はぜひ調べてみてください。